この記事は、Mataneが実際に行っている「AI検索 見え方調査」の中身を、1社分そのまま公開するものです。手法と精度を見たうえで、ご依頼をご判断いただくために書いています。調査対象の会社名は伏せ、推薦された競合も一般化して記載しています。
お客様は、AIに「おすすめの店」を聞き始めている
「この近くで、評判のいい害虫駆除業者は?」
こうした質問を、GoogleではなくChatGPTのようなAIに投げかける人が増えています。そしてAIは、検索結果を10件並べる代わりに、たった数社を名指しで「おすすめです」と答えます。
問題は、その数社にあなたのお店が入っているかどうかです。入っていなければ、お客様はあなたの存在を知らないまま、AIが挙げた別の店に電話をかけます。今回は、実在する江東区の害虫駆除会社1社を対象に、この「AIの中での見え方」を実際に調べてみました。
調査の方法
やったことはシンプルです。消費者になったつもりで、AIに4種類の質問をしました。
- 指名質問 ―「この会社ってどんな会社?」(正しく説明されるか)
- 評判質問 ―「この会社の評判は?」(口コミがどう見えるか)
- 推薦質問 ―「この地域でおすすめの害虫駆除業者は?」(おすすめに入るか)
- シーン質問 ―「夜中にネズミの音がして困っている。信頼できる業者は?」(緊急時に選ばれるか)
AIの回答は同じ質問でも毎回変わるため、実施日時を記録し、回答の全文を保存しています。
分かったこと1: 会社の説明は正確だった
指名質問(1)では、AIはこの会社を正確に説明しました。所在地、最寄り駅、事業内容、賠償責任保険への加入、料金体系まで、公式サイトの情報をほぼ正しく拾っていました。会社の「基本情報」は、AIにきちんと届いていたのです。
ここで多くの経営者は「じゃあ問題ないな」と思います。しかし、本当の分かれ目は次にありました。
分かったこと2: おすすめには出てこない
推薦質問(3)とシーン質問(4)―つまり、お客様が業者を探すときに実際に聞く質問―では、この会社は一度も登場しませんでした。代わりにAIが挙げたのは、同じ地域の別の会社や、比較サイトに載っている業者たちです。
同じ町内にある競合が「地元密着でおすすめ」と名指しされる一方で、この会社は候補にすら挙がらない。会社の説明はできるのに、おすすめとしては出てこない。この差が、AI時代の集客における新しい格差です。
分かったこと3: 差は「口コミが外に出ているか」だった
なぜ競合は選ばれ、この会社は選ばれなかったのか。回答を読み解くと、理由がはっきりしました。
AIが推薦した競合の紹介文には、「Googleの口コミで高評価」「利用者の声によると対応が早い」といった、口コミ由来の情報が引用されていました。一方この会社については、AIは「インターネット上に口コミが見つからない」と答えていました。
ここで重要な事実があります。この会社にも、Googleマップには口コミがついています。それでもAIには「見つからない」と映る。なぜなら、AIが読んでいるのはGoogleマップの中身そのものではなく、口コミについて書かれた外部の記事や比較サイトのテキストだからです。
つまり――
Googleマップの中に良い評判が眠っていても、それが「外のテキスト」に出ていなければ、AIの世界では存在しないのと同じなのです。
この会社が明日からできること
調査結果から見えた改善の方向は、大きく三つです。
一つ目は、口コミへの返信を整えること。返信文の中に、お店の強みや対応できる場面(「夜間のネズミ被害にも対応」など)を自然に記すことで、その情報がテキストとしてWeb上に増えます。
二つ目は、比較サイトやポータルサイトへの掲載を確認すること。今回AIが競合を推薦した根拠の多くは、これらの外部サイトの掲載情報でした。
三つ目は、これらを一度きりでなく続けること。AIの回答は変動するため、情報の蓄積が効いてきます。
現在地を正確にお伝えします
最後に、正直にお伝えしておきます。これらの改善をしても、「必ずAIに載る」とは約束できません。AIの回答は日々変わり、外部から完全に操作することは誰にもできないからです。「絶対に載せます」と言う業者には、むしろご注意ください。
Mataneがお約束できるのは、あなたのお店がいまAIの中でどう見えているかを、良い点も悪い点も正確にお伝えすることだけです。そのうえで、何をすべきかを一緒に考えます。口コミの代理投稿(サクラ)は一切行いません。
あなたのお店でも、同じ調査ができます
この記事で紹介したのと同じ調査を、あなたのお店を対象に行い、A4一枚の報告書としてお届けします。まずは現在地を知ることから始めませんか。